企業が良い人材を確保し成長・発展を続ける上で、オフィスの果たす役割は無視できないものがあります。東京圏や大阪圏のように公共交通機関が発達し、会社まで容易に通勤が出来る環境にあるところはそれほど多くはないと思われます。名古屋圏では、公共交通機関も発達してはいますが、自動車の保有率が高いことや、道路環境が比較的整備され道幅が広いことなどから、自家用車で通勤されるサラリーマンも少なくありません。
比較的スムースに通勤ができ、退社後も自分の行きたい場所へ向かうことが可能な自動車通勤は、会社の事務所を駅周辺に構える必要がなく、郊外などの周辺環境がよい土地を選び、固定資産税などを安く抑えることが可能です。現代の若い世代は、自分の時間を大切にし、自分なりの価値観をしっかりと持っています。会社の所在地が郊外にあっても、そこまで通うことのできる環境が整っていれば、良い人材を確保し、会社の活性化を図ることが十分に可能です。
郊外に会社を構え、自動車を駐車できる状況を作り出す、トヨタ自動車をはじめとする関連企業が採用している手法です。社員は広大な駐車場を利用し、ドアツードアで通勤しています。そして、部長も課長も主任も誰もがトヨタ車に乗っている。車内のカーナビはデンソー製を搭載し、カーライフを満喫しながらの通勤です。東京や大阪にはあまり見られない光景です。